企画展 2F 倉田白羊展

2004.11.3 [水] - 2005.1.16 [日]

何ものをも振り落とすまいと心がける――こう語った倉田白羊(はくよう)は、はつらつとした木や草、晴れ渡った青空など、なにげない自然を克明に描いたことで知られています。
こ倉田白羊[1881-1938 本名:重吉(しげよし)]は、佐倉藩士で漢学者の倉田幽谷(ゆうこく)の末子として、埼玉県浦和(現さいたま市)に生まれました。10歳年上の兄、弟次郎[1871-1894]は、浅井忠の下で絵を学び、明治美術会会員として歩み始めた矢先に、23歳で亡くなりました。白羊は、夭折した弟次郎の遺志を継いで浅井に師事します。東京美術学校卒業後は、明治美術会をはじめ、太平洋画会、文展、院展洋画部などで活動します。また、美術雑誌『方寸』の編集に森田恒友らと携わり、押川春浪が主宰する雑誌『武侠世界』などの挿絵や口絵でも知られていました。1922年には、春陽会の創立に参加し、この年山本鼎が設立した日本農民美術研究所の副所長として、信州上田市に移住しました。その後は、信州の風景を題材に、写実を重視した作品を春陽会に発表し続けます。
この展覧会は、倉田白羊の活動を、生涯にわたる作品や資料によって回顧しようとするものです。また、あわせて倉田弟次郎の作品を特別展示します。

会期

2004.11.3 [土] - 2005.1.16 [日]

休館日

月曜日(ただし1月10日は開館)、 祝日の翌日(11月4日(木)、11月24日(水)、12月24日(金)、1月11日(火)) 年末年始(12月29日(水)から2005年1月3日(月)まで)

開館時間

10:00~17:30  (入場は閉館の30分前まで)

観覧料

一般800円(640円)、大高生640円(520円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。

主催

埼玉県立近代美術館、佐倉市立美術館 (第59回国民体育大会公開競技スポーツ芸術埼玉県主催事業)

後援

テレビ埼玉

企画協力

株式会社アート・インプレッション

協力

JR東日本大宮支社

《山ふところ》1933年

《房州風景》1918年

《六月》1919年